竹島は韓国による不法占拠。民主党の辻元清美衆院議員が政府に対して行った質問主意書に対する回答で、政府は「大韓民国による竹島の占拠は不法占拠」との閣議決定を行い、6日までに答弁した。
また、政府が韓国による竹島の不法占拠を認識した時期について「昭和27年に李承晩ラインを一方的に設定したあと、昭和29年には警備員を竹島に常駐させていることが確認されている。こうした経緯を踏まえ、遅くとも29年半ばには不法占拠を認識していた」と回答。
そのうえで「同年以降、同国により不法占拠され続けており、現在の竹島は、現実に我が国が施政を行い得ない状態にある」とした。
答弁書では「同国に対し、竹島の領有権に関する我が国の立場を申し入れている」と回答。「米国に対しても我が国の立場を申し入れており、これまでのやり取りを通じて、米国も十分承知しているものと考える」とそこからさきの踏み込んだ回答はしなかった。
また、日米安保条約と竹島の関係については「日米安保条約第5条にいう『日本国の施政の下にある領域』とは『現実に我が国が施政を行い得ない状態にある領域を除いた領域』と認識している」とし、竹島がその対象でないことを示した。
辻元議員は「日米共同声明における日本の施政の下にある全ての領域の全ての領域には、竹島は含まれるという見解か、竹島は日米安保条約第5条の適用対象であるという見解か」など、政府の認識を質問していた。(編集担当:森高龍二)