日本最東端にある南鳥島(東京都小笠原村)を視察した小野寺五典防衛大臣は「排他的経済水域にあり、日本の経済水域だが、本州の陸地面積に匹敵するぐらいの広さがあると報告を受けている。最近は周辺でレアメタル・レアアース等が多数含まれるという鉱物資源が確認されており、日本の領土ということで今後ともしっかりと実効支配していくことが重要と思っている」と述べた。
また、任にあたっている隊員が少ないことについては「日頃からしっかりとした警戒監視を行うように、私の方から改めて指示をさせていただいた。大切なのは警戒監視をして仮に何か問題が発生するような状況があったら、速やかに近くの部隊から様々な増強ができることを検討していくことが重要」と今後、問題発生時に迅速に対応できるよう検討していく考えもうかがわせた。
また、南シナ海での状況を踏まえ、小野寺防衛大臣は「それぞれの国が海軍力を持ち、航海の自由、航空航行の自由、これを確保、保障する中でのそれぞれの訓練等はあるのだと思うが、南シナ海で実際に起きているような状況を見ると、国際的な常識では対応できないような状況も見られる。大切なのはやはり隙を与えないこと。そういう意味ではこの南鳥島での警戒監視も重要な役割になる」と語った。(編集担当:森高龍二)