不規則な3交代制に身を削る重労働、過酷な夜勤なくしては十分な報酬を得ることもできない――そんな環境に耐えきれず、医療現場から離脱する看護師は後を絶たない。それでも身を粉にしてがんばる看護師はいったいどのような人達なのだろうか。意外にも、白衣の天使は一般OLと比べて、「恋愛に積極的」という特徴があるようだ。看護師とOLを比較した調査によると、「3年以上恋人がいない」割合はOLの方が看護師より1.5倍多く、既婚者の割合も看護師の方が1割以上多かった。
看護師向け人材サービスに特化した看護roo(カンゴルー)が運営するステキナース研究所が、看護師・准看護師と会社員・派遣社員女性それぞれ100人を対象に調査したもの。
調査結果によると、看護師、OLのいずれも「合コン参加経験がある」が半数程度、「恋人がいる」27%、「年上が好き」6割、「年下が好き」2割とほぼ変わらない結果となった。白衣の天使もOLも同じ女性として大きな違いはないということか。
気になる職場恋愛事情も、同僚や上司との恋愛経験があるOLが27%であるのに対して、看護師にとっての上司・同僚に当たる、医師との恋愛経験がある看護師は24%。OLと仕事関係者との恋愛が7%に対して、看護師と患者は10%と、大きくは変わらないといえそうだ。
一方で看護師とOLで回答に差が出たものもある。
例えば恋人がいる人の割合は、看護師とOLで同率だったのに対して、結婚している人の割合は看護師43%、OL32%と、看護師の方が1割以上多い。3年以上恋愛相手がいない割合は、看護師25%に対してOLは約1.5倍の37%となっている。
女性職場であるがゆえに、「男友達が多い」割合は看護師19%、OL31%とOLに軍配が上がるが、日常的に患者の身体看護をするためか、「下ネタに抵抗がない」のは看護師52%、OL39%。ちなみに「一夜限りの経験あり」は看護師31%、OL20%となっていた。
仕事上、簡単に住居を変えられないのか、遠距離恋愛の経験割合はOL24%、看護師42%と看護師がはるかに多かった。
調査結果は看護師の実態の一面を示しているに過ぎないが、興味深いものではある。男女とも未婚率の上昇は、草食系男子の増加など、若者が恋愛に消極的なことも遠因といわれているが、我が国の医療を支えているのは恋愛に積極的な、肉食系看護師たちなのかもしれない。(編集担当:横井楓))