女の子の将来の夢、「女医」が初めて「看護師」抜く 

2014年04月08日 08:03

 真新しいランドセルを背負った小学1年生。期待に胸を膨らませる子供たちの「将来就きたい職業」トップは、男の子が16年連続「スポーツ選手」、女の子が16年連続で「お菓子屋さん」であることが、クラレの調査で分かった。

 調査は、この4月に小学生となる子供4000名(男女各2000名ずつ)とその保護者4000名を対象に、昨年末クラレが実施。子供を対象とした調査は今回で16回目、保護者への調査は23回目となる。

 男の子の「将来就きたい職業」は、1位「スポーツ選手」(22.6%)、2位「警察官」(10.9%)、3位「運転士・運転手」(7.7%)。スポーツ選手は16年連続1位で、5人に1人がなりたいと答えた。5年前と比べると「スポーツ選手」の人気はやや落ち着きを見せ(28.6%→22.6%)、2位の警察官人気が高まっている(5.3%→10.9%)。

 また『仮面ライダー』などの人気からか、5年前には2.5%で12位だった「TVアニメ・キャラクター」が、今回調査では6.7%で4位に浮上した。

 女の子の「なりたい職業」は、1位が「パン・ケーキ・お菓子屋さん」(29%)、2位「芸能人・タレント・歌手」(13.1%)、3位「保育士」(8.8%)。調査開始以来、トップは不動の“パティシエ”だが、AKBグループなどの影響で「アイドル」人気が過去最高となっている。

 また今回調査では、女の子のなりたい職業で初めて「医師」(4.4%)が「看護師」(3.7%)を上回った。全体から見れば僅かではあるが、「医師」は増加傾向。今回初めて5位以内にランクインした。

 子供の成長に大きな期待を寄せる親も多いことだろう。保護者に聞いた「将来就かせたい職業」は、男の子が1位「公務員」、2位「医師」、3位「スポーツ選手」。女の子は1位「看護師」、2位「公務員」、3位「保育士」だった。上位の顔ぶれはここ10数年ほとんど変わらず、概ね「安定」した職業人生を願う親心が透けて見える。(編集担当:北条かや)