搭乗するキャビンアテンダントの制服スカートを「ミニスカート」にするなど、何かを話題を振りまいていた日本の格安航空会社(LCC)のスカイマーク<9204>だが、結局その「ミニスカート」は、「保安業務に支障をきたす」「セクハラ行為を招く」などの意見が噴出したことを受けて、丈を10センチメートルほど伸ばすこととなったようだが、しかしその「ミニスカート」でもって宣伝を行っていた、エアバス社の中型機A330の運航は無事開始された。
14日、スカイマークは日本の航空会社として初めてヨーロッパのエアバス社のA330型機を導入し、羽田~福岡間の運航を開始した。これまでスカイマークはアメリカのボーイング社の旅客機のみで運航を行っていたが、しかしエアバス社の方がリース料が安くコストが抑えられるとして、同社の旅客機導入を決定。運航に際しては最大で440席の座席を271席に抑え、利用者に快適な空間を提供することにより、競争が激化するLCC市場において利用者獲得を目指す。
このA330型機は本来であれば3月25日に就航を予定していたが、しかし3度に渡って延期。国土交通省による認可が下りたのは運航前日の13日のことだった。また6日には落雷によりスカイマークが保有するA330型機2機のうち1機が損傷。12日には修理を行うためにエアバス社の技術者が来日していた。
スカイマークは15年8月までにA330型機を10機に増やすとしている。また今年の10月には羽田~札幌間、15年2~3月には羽田~那覇間での運航を開始する予定だ。
今回スカイマークが導入を決定したエアバス社の日本におけるシェアは13%と、ボーイング社の87%と比較するとその差は大きく開いている。しかしスカイマークが導入したことにより同社の旅客機を運航させている航空会社数は6社となり、ボーイング社と並ぶこととなった。また日本航空<9205>(JAL)もエアバス社の導入を予定しており、エアバス社とボーイング社の日本におけるシェア争いは、今後もますます激しくなりそうだ。(編集担当:滝川幸平)