麻生副総理 「たとえのいじめ」に波紋

2014年06月23日 17:35

 菅義偉官房長官は23日、麻生太郎副総理が栃木県での党県連政経フォーラムで集団的自衛権に関連した例え話で「学校で一番いじめられるやつといえば、けんかは弱い、勉強できない、しかも貧しい」などと発言したことについて、記者団から受け止めを聞かれ「麻生副総理はいじめを許容し、正当化する意図は全くなかったと考えている」と語った。

 記者団から「(麻生副総理は)勉強ができなくて、けんかが弱くて、貧しい子が一番いじめられやすいという見解を持っているということではないのか」と再度、その受け止めを聞かれた菅官房長官は「いや、麻生副総理としては、いじめを許容するとか、正当化するとかいう思いは全くなかったと考えている。日ごろからの麻生副総理の言動から、そう思う」と述べ、学校でいじめられやすい生徒や児童の特性などへの麻生副総理の認識ではないかとする問いかけには答えなかった。

 菅官房長官は「麻生副総理はいじめ対策については極めて強く必要性を主張されている」とも語ったが、集団的自衛権での不適切なたとえで、いじめられやすい児童、生徒への麻生副総理の認識とも受け取れ、本筋と離れたところで批判が出そう。(編集担当:森高龍二)