日本版NSC発足 初議題は中国の防空識別圏

2013年12月05日 08:38

 日本版NSC(国家安全保障会議)が4日発足した。第1回会合が同日夕から開かれ、中国が尖閣を含む東シナ海に設定した防空識別圏への対応、北朝鮮問題などについて議論した。今後の会議の運営については2週間に1回程度の頻度で開くもよう。

 菅義偉官房長官はNSC発足の意義について、同日夕の記者会見で「外交・防衛・安全保障の基本的問題について、4大臣で問題を共有し、基本政策・方向性をひとつにする。そして、司令塔機能を果たすという極めて重要な会議(位置づけ)になる」とした。

 また、国家安全保障局の事務局は来年早々にスタートする運び。事務局規模は60人程度になるもよう。菅官房長官は「国家安全保障局に情報が集約される」と制度設計上、縦割りの問題を同局設置による運営で解消されるものとの認識を示した。

 会議には安倍総理のほか、麻生副総理、菅官房長官、小野寺防衛大臣、岸田外務大臣が出席して、今後、外交・安全保障政策の司令塔の役割を果たしていくことになる。(編集担当:森高龍二)