都議会自民の体質こそ問題 野田前総理

2014年07月01日 07:51

 都議会本会議で塩村文夏議員(みんなの党)が妊娠や出産、不妊などへの質問中に、鈴木章浩議員(自民党会派離脱)らから野次を飛ばされた問題で、鈴木議員は謝罪したものの、他の発言者はダンマリを決めたままになっているが、野田佳彦前総理は30日、「ベテラン議員である議長なら、やじ議員を特定できると思うのですが…。少なくとも、議席が近い同僚議員はわかっているはず。自浄作用のない都議会というよりも、見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりをして嵐が過ぎ去るのを待とうとしている都議会自民党の体質こそ問題」と自身のかわら版で都議会自民党の姿勢を批判した。

 それでも、都議会自民党は鈴木議員以外の発言者を特定するための調査は行わないで、指摘された通り嵐が過ぎるのを待つのだろうか。自浄能力が試されている。

 野田前総理は「東京都議会におけるセクハラ野次問題は、うやむやに幕引きされてしまいましたが、彼以外の野次発言者をなぜ特定できないのでしょうか。不思議でなりません」と野次られ経験も豊富なはずの野田前総理が特定できないでいる都議会に疑問符をつけている。

 野田前総理は「本会議場で登壇し演説している最中にたくさんのやじを浴びますが、だいたい野次っている議員はわかります。まず、ほとんど常習犯です。口汚い野次ほどよく聞こえます。たとえ、後部の議席からの不規則発言でも、発言者は特定できます」という。

 そして、塩村議員が特定できなかったのは「新人議員で野次を発した議員を特定する余裕がなかったのだろう」と同情している。野次った議員に対して「そんな新人を野次り倒す品性を疑う」とも。ダンマリを決め込み、名乗り出る潔さもない議員は議員以前に人として問われるところがありそうだ。(編集担当:森高龍二)