民主党の海江田万里代表は、訪中前(15日午後)の記者会見で日中関係の現況について「原因は双方にあると思っている」と述べた。
そのうえで「お互いが原因を見つめて、それを克服するような努力をしなければいけない」と語り「日本と中国の首脳同士が会談できない状況なので政治家同士会って私どもの考え方を率直に伝えてくる。中国の要人の意見もしっかり聞いてきたい」と政治家レベルでの意見交換から関係改善に向けた糸口を探る意向を示した。中国共産党中央政治局常務委員と会談する予定。17日、帰国する。
また、海江田代表は「日中間が仲良くすることは、日本と中国の双方にとって利益になるだけでなく、アジアの国々、アメリカを含めた世界の国々にとって利益になることだと思っている」とした。
集団的自衛権に関する閣議決定については、改めて「わが国には憲法がある。憲法をしっかり守ることが大切で、憲法についての議論を十分にしないまま、集団的自衛権行使について閣議のみで決めてしまうというやり方に大きな問題がある。民主主義の政治はプロセスで、その過程をきちんと踏まえなければいけない」と与党協議の合意のみで決めたやり方を改めて批判した。(編集担当:森高龍二)