民主党の海江田万里代表は9日、NTT労組の大会に来賓として出席し、集団的自衛権行使問題については「自分と考えの同じお友達を安保法制懇に集めて議論させる。先に結論ありきの密室の議論を行い閣議決定に至るもので、このプロセスに国民の声を聞く、国民の声を代弁する国会での議論を真剣にやるという態度は無い」と批判した。そのうえで、閣議決定の撤回を求める考えを改めて強調した。
また、労働法制に見直しについても 「労働者派遣法改悪は衆院審議の段階で廃案に持ち込むことができたが、秋の臨時国会で労働法制改悪の法案が多く出てくることが予想される」とし、「ホワイトカラー・イグゼンプションや残業代ゼロと言われる労働時間規制の適用除外、限定正社員制度など働く皆さんの暮らしに大きい影響を与える法案が目白押しで、しっかり対決し、成立させないよう頑張る」とこうした法案に反対していく考えを明確にした。
海江田代表は8日の記者会見でも「閣議決定そのものが拙速で、撤回すべきだ」と厳しく批判。「戦後長く日本が平和国家として続けてきた平和・外交政策、安全保障政策を大きく変えるもので、集団的自衛権、集団安全保障、PKO、個別自衛権、周辺事態という問題を一括して法案にするというやり方は許されない」と訴えていた。(編集担当:森高龍二)