【今週の振返り】朝にマドを空けても終値は51円上昇した週

2014年07月19日 20:11

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アメリカ株の史上最高値の翌日は、思いもよらぬ地政学的リスク勃発。それでもドル円は101円台からはみ出さず。

 思いもよらぬ出来事で、ついにやってきたアメリカ株の「天井崩れ」。日経平均は、5日移動平均も25日移動平均も一気に割り込み、大マドを空けて下落し196.18円安の15174.08円で始まる。TOPIXも大幅安。午前9時8分には15118円まで、9時33分には15110円まで下落しボロボロになりそうな予感。しかし11日の「まぼろしのSQ値」15084円に接近することなく折り返し、9時50分頃からはおおむね15150~15180円のレンジで動く。上海や香港が大幅安で始まっても動じず小動きは11時台まで続く。前場の終盤に15208円まで上昇し、前引けは15202円だった。

 後場は15200円をはさんだ値動きで始まり午後0時48分に15220円まで上がるものの、押し戻されて15200円を割る。それでもおおむね15180~15200円のレンジの値動きをずっと維持する。日経平均が15190円付近で動かない状況が終盤まで続き、「利益確定売りの金曜日」で最後売られるかと思えば逆に上昇して15200円を超え、終値は154.55円安の15215.71円で2勝3敗、前週末11日終値から51.67円上昇して今週の取引を終えた。日中値幅は110円。NY市場天井崩れで15000円の大台割れも覚悟だったが、東京市場は下値15110円まででよく踏ん張っていた。TOPIXは-10.09の1263.29で日経平均とともに3日続落。売買高は18億株、売買代金は1兆5943億円で薄商いはなお続いている。

 プラス業種は鉱業、陸運。マイナス業種でマイナス幅が小さい業種は建設、情報・通信、水産・農林、海運など。大きい業種は倉庫、保険、精密機器、ガラス・土石、証券、パルプ・紙などだった。(編集担当:寺尾淳)