首都圏のサラリーマン、平均通勤時間は58分、「理想」は35分、「限界」は何分?

2014年07月23日 07:16

 会社員にとって「通勤」は一苦労だ。不動産情報サービスのアットホーム株式会社が、1都3県在住で、都内勤務の子持ちサラリーマンを対象に調査したところ、平均通勤時間は58分。彼らの「理想」の通勤時間は35分で、「限界」は86分だった。

 調査は今年6月、首都圏在住で、5年以内に住宅を購入した都内勤務の子持ちサラリーマンを対象に実施。方法はインターネットリサーチで、583人から回答があった。

 「自宅を出てから会社に着くまでの通勤時間」を尋ねたところ、平均は58分だった。最も多いのは60~69分(20.6%)、次いで50~59分(14.9%)、70~79分(13%)となっている。全体の約半数が1時間以上かけて通勤しているようだ。

 また、「自宅を出てから会社に着くまでの通勤時間の『理想』と『限界』は何分くらいですか?」と尋ねたところ、「理想」の平均は35分で、「限界」は86分だった。現在の通勤時間が100~120分以上のサラリーマンは、「現在の通勤時間」と「限界の通勤時間」がほぼ同じとなっており、すでに現状を限界だと考えているようだ。

 通勤時間が「有意義か苦痛か」尋ねた結果では、「有意義」が27.1%、「苦痛」が35.7%となり、意見が分かれた。通勤時間が60分を超えると「苦痛」が増えて4割近くになり、80分を超えると約半数が「苦痛」と答えている。一方、60分以上でも4人に1人は「苦痛だと感じていない」ことも分かった。通勤時間を有意義に変えるコツはあるのだろうか?

 調査では「電車通勤中にしていること」を尋ねているが、1位は「読書」、2位「ニュースサイトを見る」、3位「寝る」の順だった。「通勤は有意義な時間だと思っている」人で圧倒的に多かったのは「読書」。朝から本を読めば、辛い通勤も有意義に感じられるのかもしれない。それとも、通勤を有意義な時間にしたい人が本を読むということか。何とかして長い通勤時間をやりすごそうとするサラリーマンたちの姿が浮かび上がる。(編集担当:北条かや)