もはやテレビとインターネットは切っても切れない関係か。株式会社博報堂DYメディアパートナーズの調査によるとソーシャルメディア(SNS)がきっかけでテレビを見ることがあるが約3割に上り、WEBのニュースをきっかけにテレビを見ることがあるが55.7%を占めている。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)に住む15歳~69歳の男女1200人について、テレビ視聴に関連する13のキーワード・76項目について、性・年齢別について調べた「テレビ視聴実態調査2014」を実施した。
この調査では、生活者のテレビを見る視聴態度やスマートフォンやタブレットPCなどのマルチスクリーンとの関わり、テレビ番組を知るきっかけ、番組内容のソーシャルメディアでの共有状況に関する意識や実態について調査を行った。その結果、「ソーシャルメディアきっかけでテレビ番組を見ることがある」が29.9%、 「WEBニュースをきっかけにテレビを見ることがある」が55.7%などネットからテレビ視聴につながる傾向や、「リビングで、みんなでテレビ番組を見ることがある」78.9%などの結果が得られた。
それによると、「視聴きっかけ」は、ソーシャルメディアがきっかけでテレビ番組を見ることがある、が29.9%、WEBニュースがきっかけでテレビ番組を見ることがある、が55.7%、新聞のテレビ欄を見てテレビ番組を見ることがある 、が62.5%、番組内の宣伝がきっかけでテレビ番組を見ることがある、が71.0%、屋外広告や交通広告がきっかけでTV番組を見るころがある、が38.2%となった。
また、「共有」項目では、リビングで、みんなでテレビ番組を見ることがある、が78.9%、Twitterでつぶやきながら、テレビを見ることがある、が18.9%、番組についてのWEBやSNSでの書き込みを読む、が23.5%、番組を見ながらその内容についてSNSやWEBに書き込む、が17.6%、周りの話題についていくためにテレビを見ることがある、が29.9%、友人とSNSやLINEなどで会話しながらテレビを見る、が25.9%、友人や家族とテレビ番組について話題にする 、が66.4%、面白い番組があると聞くとWEBで動画を探して確かめる、が20.1%、知らないタレントがTV出演しているとネットで検索する、が38.1%、TVで気になったタレントをネットで検索して他作品を見る、が32.3%、気になった番組はテレビ局の公式HPを見ることがある、が46.4%という結果となった。
また、テレビ視聴実態に対する反応をもとに調査対象1200人を9つのクラスターに分類した「テレビ視聴実態 クラスター分析」も実施した。その結果の中で、男女高校生が中心で、10メディアのトータル接触時間は最長。お金はないが時間はある。SNSとテレビは切っても切れない関係で、見ながらつぶやいたり書き込んだり、会話したりするのが当たり前。情報収集に貪欲なデジタルネイティブ、という「つぶやきティーン」というクラスターが全体の5.7%を占めた。
こうしてみると、ティーン層を中心にもはやテレビ視聴には、ネットがかかせないようだ。視聴番組の情報はあらかじめ、または視聴しながらネットしながら収集するというのが今のテレビ視聴のあり方なのだ。(編集担当:慶尾六郎)