NTTぷらら、国内初となる4K映像配信サービス開始

2014年10月06日 08:16

 今のハイビジョンよりもさらにきめ細やかで美しい映像体験が可能となるのが、次世代の映像技術「4K」だが、光回線を利用した映像配信サービス「ひかりTV」を提供するNTTぷららが3日、4Kによる映画やテレビ番組の配信サービスを開始するとの発表を行った。こうした4K映像による商用映像配信サービスは、国内では初めてのこととなる。

 今回発表された4Kによる映像配信サービスでは、開始当初で110本以上のコンテンツが提供され、それらは視聴者が観たい映像を選択することのできる「オンデマンド方式」となっている。提供されるコンテンツは「ひかりTV」が自主制作する29本のテレビ番組以外にも、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が提供する25タイトルの映画、またNHKが「NHKオンデマンド」により提供する5本のテレビ番組などが予定されている。

 視聴方法は「ひかりTV」チューナーを内蔵した4K対応テレビで観るか、12月下旬に提供開始が予定されている4Kチューナー「ST-4100」を使用して観ることとなる。4Kチューナー「ST-4100」の月額レンタル料は1800円(税別)。どちらの方法で視聴する場合でも、NTT東日本、NTT西日本の「フレッツ光」回線に接続する必要がある。

 「ひかりTV」チューナーを内蔵した4K対応テレビとしては、シャープ<6753>の「アクオス」シリーズが10月27日からや対応する以外にも、東芝<6502>の「レグザ」シリーズやソニー<6758>の「ブラビア」シリーズなどが2015年の春ごろから対応する予定となっている。

 そしてサービス提供開始当初はドラマ、バラエティ、スポーツ、ドキュメンタリーなどのテレビ局が制作した番組や「ひかりTV」が自主制作したテレビ番組、そして映画など110以上だが、NTTぷららとしてはこれを15年3月末までに200本以上に増やす予定だ。

 いよいよ4K映像による商用映像提供サービスが幕開けとなったわけだが、これを機に低迷するテレビ需要が再び盛り上がるのではないかと、各家電メーカーはその効果に期待を寄せている。(編集担当:滝川幸平)