団扇のような形の討議資料 松島法相が主張

2014年10月09日 08:28

 松島みどり法務大臣が地元の祭りなどで『自分の名前入り団扇(うちわ)?を配布していた』ことが7日の参院予算員会で取り上げられ、選挙区内での有権者への寄付を禁じる公職選挙法第199条の2に抵触する行為ではないかと指摘された松島大臣は「政治家としては有価物に当たる物品ではないと考える」としたうえで「法務大臣としてどうであるかというと、いろいろと影響があるので答弁は差し控える」などと答弁しなかった。

 民主党の蓮舫元公務員改革担当大臣の質問に答えたもので、松島法務大臣が法務大臣としての答弁をしなかったため、福山哲郎政調会長も引き続き追及すると、松島法務大臣は『団扇のような形をしているかもしれないが、討議資料として出したもの』と常識では考えられない答弁を繰り返した。

 そのうえで松島法務大臣は「あくまでも公職選挙法上の討議資料として提出したものであり、公職選挙法上の寄付にあたらないと考えている」と主張した。

 福山議員は「民主党が団扇とおぼしき討議資料を同じように全国でばらまいても捕まらないのですね」と切り返した。

 松島法務大臣は「法務大臣として、ひとつひとつの事案にお答えすることはできない」と逃げた。

 このため福山議員は「総理の任命責任も含め、安倍内閣としてしっかり対応頂きたい」と国民が理解できる対応を求めた。

 蓮舫議員は松島法務大臣が実際に討議資料として配った現物を示したが、松島法務大臣は「有価物ではない」とした。客観的に、誰が見ても団扇に資料を刷り込んだものとしか思われない資料だった。(編集担当:森高龍二)。