女性の活躍推進へ今国会で新法成立期せ 総理

2014年10月10日 20:35

すべての女性が輝く社会づくり本部は10日、初会合を開き、「すべての女性が輝く政策パッケージ」を決めた。安倍晋三総理は「女性の活躍推進に関する新法の今国会での成立に万全を期すよう」要請した。

 また「指導的立場で活躍される女性を増やしていくことは大変重要」とし「同時に、子育ての不安解消、母子家庭の生活安定、非正規の方を含めた働く女性の処遇改善など、すべての女性の活躍推進のため、施策の充実と推進に取り組むよう」求めた。

 新法の「女性の職業生活に活躍の推進に関する法律案」は(1)女性に対する採用、昇進など機会の積極的な提供、その活用が行われること(2)職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的両立を可能にすること(3)職業生活、家庭生活との両立に関し、本人の意思が尊重されるべきことを基本原則としている。

 政策パッケージは「女性の力を最大限発揮できる活力ある社会、すべての人が暮らしやすい社会をめざす」とし「できるものから、法的措置も含め速やかに進めていく」としている。

 具体的には地域貢献や起業したい女性に機会やノウハウを学ぶ機会を提供するため、子育て支援員制度を創設、創業スクールを開講し企業のノウハウを提供。支援情報を一元的に提供する「女性の活躍応援ポータルサイト」を創設。

 再就職を希望する女性のために民間職業紹介会社による研修・カウンセリング・職業紹介までの一貫した取り組みを促進。訓練コースの創設。妊娠・出産による解雇などの不利益扱いが起こらない職場づくりの推進。母子家庭に対するワンストップ相談窓口での個人ニーズに応じた生活支援や就労支援などをあげている。(編集担当:森高龍二)