10月15日にSクラスセダンの特別限定仕様車「S550 long Premium Sports」を発表した。日本国内で200台だけ販売する。価格は1810.0万円(税込み)だ。ステアリング位置はすべて左ハンドル仕様。
消費増税後、厳しい状況が続く国内の自動車市場で、1000万円以上する輸入車販売が好調だと、先般レポートしたばかり。本年4~9月期に前年同期比126%、6896台の1000万円超の高級車が売れた。メルセデス・ベンツ日本はその市場を目掛けて、10月15日にSクラスセダンの特別限定仕様車「S550 long Premium Sports」を発表した。日本国内で200台だけ販売する。価格は1810.0万円(税込み)だ。
メルセデス・ベンツSクラスは、時代を超えて世界の高級車のベンチマークとされてきたメルセデスのフラッグシップモデルだ。現行モデルも安全性と快適性、高い効率など自動車に求められるあらゆる要素を高次元で究めた「新時代のプレステージカー」といえる。
今回のリミテッドエディション「S550 long Premium Sports」は、セダンS550ロングホイールベース・バージョンをベースに、AMGスポーツパッケージを装備し、通常のSクラスには設定のない専用20インチAMGマルチスポークアルミホイールを採用、スポーティな印象エクステリアでアピールする。ボディカラーはダイヤモンドホワイト(140台)とオブシディアンブラック(60台)の2色となる。
インテリアに目を移すと、43.5度まで深くリクライニング可能なエグゼクティブ・リアシートをはじめ、クライメートコントロール、エンターテインメント装置など五感に訴える快適性を備えたショーファーパッケージを装備する。S550 longには通常設定のない本革インテリア仕様に、特別感溢れるAMGのオーダーシステムである「designo(デジーノ)」によるメタライズドアッシュウッドインテリアトリムなど贅を尽くした室内空間となった。
こうした「1000万円超の高級車」の国内販売台数は、消費増税直後の4、5月こそ前年並みだったものの、6月には前年比20%アップとなり、9月に至っては50%近く伸びた。今回の限定車200台も即販売完了となりそうで、締めて36億円あまりの売上が見込める。売上高貢献度が高く、収益率も高い高級車が絶好調だ。(編集担当:吉田恒)