年金の株式運用でも共済年金には手つけず?

2014年11月06日 17:58

民主党の辻元清美衆院議員(党男女共同参画推進本部副本部長)は国民が納めた年金を政府はリスクの高い株式に運用しようとしており「リスクを伴う株式運用に回すのは『国民年金』と『厚生年金』で、公務員の『共済年金』にはほとんど手をつけない様子。こんなこと、許されますか」と4日の自身のブログで呼びかけ。リスクの高い株式への運用と共済年金の扱いについて酷評した。

 辻元議員は「みなさん(国民)が納めた年金は『年金積立金管理運用独立法人』が運用をしています。今そこにたまっている掛け金の総額は127兆円。1年間の国家予算より大きな額」と説明したうえで「この大事な年金の掛け金で「バクチ」を打つ? 株価が上がれば原資は増えますが、下がれば大きな損失を出す可能性があります。それは困るから、今まで大半をリスクの低い国債で運用してきた」と株式への運用を控えてきた基本的理由をあげた。

 辻元議員は、安倍晋三総理が株式への年金運用の狙いもあって「お友達で株式大好き」な塩崎恭久議員を厚生労働大臣に抜擢し「不動産、未公開株、商品先物取引などの証券市場にぶち込もうとしている。それも証券会社の関係者を何人も入れた有識者会議の意見を聞いて方針を決めようとしている」と政府をけん制。

 また、共済年金について「かつて年金をグリーンピアなどの施設につぎ込み、挙句の果てにマッサージチェアまで買っていたこと、みなさん忘れていませんよね。このときも損失はすべて国民年金と厚生年金がかぶり、公務員の共済年金だけは守ってきた」などとしている。(編集担当:森高龍二)