在宅介護に手当 厚生・国民・共済年金一元化も

2014年11月06日 08:16

 社会保障制度はいずれも一元化、簡素化すべき。生活の党の小沢一郎代表は11月10日号の党会報で社会保障制度の在り方について、年金制度については「厚生年金、国民年金、共済年金を一元化し、新年金制度として一律6万円から7万円程度の最低保障年金を創設する(年金制度の1階部分)。この部分は国民全員加入の強制保険なので全額を国費で賄うようにする」と提言している。

 全額国費のねん出には「地方分権を進めて予算の無駄を省いた余剰金を充てる」などとしている。

 また年金2階部分は所得に応じて保険料を支払う所得比例年金とし、1、2階の合算を国民年金として受け取ることにする。

 また、介護制度については家族単位で介護する在宅介護を今よりやりやすくするよう、手当を出すべきと提言した。小沢代表は「ばらまきという人もいるが、ドイツではすでに行われていて、家庭で介護する場合は(月額)10万円近い介護手当を出している」という。介護は単に個人的なことでなく、社会的な営みとしての評価が必要で、在宅介護者への社会的評価、介護する立場に立たされやすい女性の立場の改善にもつながるとみられる。

 小沢代表は「社会保障制度の問題は単に金銭面だけ解決しようとするのでなく、高齢者や女性の雇用、生きがいの創出、さらに核家族化を解消した新しい家族の在り方など、多面的なアプローチが必要」と多面的に検討、充実させていくことの必要を提起している。(編集担当:森高龍二)