職業性胆管がん対応へ専用ダイヤル 厚労省

2012年07月12日 11:00

 厚生労働省は職業性胆管がんに関する相談をうけるための専用フリーダイヤルを開設し、12日から相談にのる。西日本は「0120・616・700」。東日本は(12日は西日本でのフリーダイヤルで相談にのり)13日から「0120・860・915」で対応する。

 これは大阪の印刷事業場での胆管がんの発生を受けて、全国561事業場を対象に一斉点検した結果、胆管がんを発症した者がいるとするのは3事業場、3人(東京、石川、静岡)で、大阪、宮城の事業場以外に複数の胆管がん患者が確認された事業場は無かったが、有機溶剤中毒予防規則(急性の有機溶剤中毒を予防する観点からの規制)の規制対象物質を使用している事業場が494ヶ所にのぼり、何らかの問題が認められた事業場が383ヶ所にのぼっていることが分かったため。

 厚生労働省では全印刷事業場に対して自主点検を実施させるとともに、未提出事業場を中心に説明会の実施や監督指導等で現行法令の遵守を徹底させる方針。(編集担当:森高龍二)