ユネスコ無形文化遺産に和紙 日本手漉和紙技術

2014年11月28日 07:46

ユネスコ無形文化遺産に「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」が登録されたのを受け、安倍晋三総理は27日、「心から嬉しく思う」とメッセージを出した。

 安倍総理は「独特のやわらかみと温かみのある和紙は障子や手紙など私たち日本人の暮らしに息づく文化」とし「正倉院には今も8世紀初頭の和紙が伝わる。匠たちが幾世代にもわたり受け継いできた技とともに、和紙の文化を後世へと大切に継承して行きたい」と語った。

 下村博文文部科学大臣も「各地で和紙の振興・継承に取り組んでこられた関係各位の努力に敬意と祝意を表したい。和紙が世界的にも評価され、国内でも文化的価値が広く認識され、日本の文化の発展と地方創生につながることを期待したい」と述べた。

 今回、登録されたのは島根県浜田市の国の重要無形文化財の『石州半紙』、岐阜県美濃市の『本美濃紙』、埼玉県小川町・東秩父村の『細川紙』の3紙の技術で構成。コウゾ(クワ科の植物)のみを原料に伝統的工芸技術(製法)を守り続けていることが高く評価された。(編集担当:森高龍二)