民主党の海江田万里代表は衆院総選挙の公示に伴う全国遊説の第一声を福島県であげた。海江田代表は「皆さま方の１票１票が流れを変えるチャンスにつながる」と訴え、「今こそ流れを変えるとき」と民主党への支持を求めた。
そして、アベノミクスと称する経済対策に対峙。「安定した雇用があって安定した収入があり、健全な消費につながる。このことが日本経済を好循環させていく出発点になる。一部の企業が儲かって、そのおこぼれがだんだん下に来るといった安倍さんの発想ではだめだ。国民の皆さんがおこぼれの対象であってはだめなのだ」と力説した。
また「民主党はまっとうに働く人たち、額に汗して働く人たちが主人公であり、中間層といわれるこの人たちを分厚くしていくことこそが日本の経済発展にとって非常に重要だと思っている」と党政策の立ち位置をアピールした。
また海江田代表は「被災地では今度の解散総選挙に６３１億円の税金を投入するのであれば仮設住宅で暮らす人々への支援など被災地復興への資金に充てるべきだという声を聞いた」とするとともに、政治とカネで大臣を辞職した人が「十分な説明責任も果たさないまま、自民党の公認候補として今度の選挙戦に立候補している。こんなことが許されていいはずがない」とこの対応に問題を提起した。
集団的自衛権への解釈変更の閣議決定や特定秘密保護法の制定、原子力政策についても「特定秘密保護法は国民の声も野党の声も安倍自公政権はまったく聞かずに強行採決に次ぐ強行採決で成立させた」とし、「集団的自衛権も同様で、国会での議論をほとんどしないまま閣議決定で行使容認を決めた。しかも閣議決定する前に国会を閉じている。こんな姿勢を許し続けてはいけない」と政治の流れを変える必要を強力に訴えた。（編集担当：森高龍二）
