議員3割、公務員費2割減へ身を切る改革は維新

2014年12月04日 08:52

14日投開票へスタートした総選挙。維新の党の江田憲司共同代表は身を切る改革を図り、本格的な景気回復を成し遂げ、国民生活を向上させるのは維新だと主張。10兆円の公共事業、例年の5兆円に留め、残り5兆円は生活まわりや医療、年金、子育て支援に使いましょう。維新の公約だと訴えた。

 江田共同代表は身を切る改革で「国会議員の定数3割カット。給与(報酬)3割カット」とアピールした。そして、「国家公務員、地方公務員合わせて25兆円の総人件費、2割カットして5兆円を出してみせる」と強調。

 「公務員の給料は民間に比較しても高い。年金も共済年金、民間と比べれば1.5倍。こういう苦しいときなのですから公務員の皆さんにも身を切っていただきます」と公務員に切り込む姿勢も明言。

 また「この1年で12カ月連続サラリーマン世帯の実収入は減り続け、4月に8%へ消費増税。見事に失敗した」と批判した。

 そのうえで江田共同代表は「アベノミクスの第3の矢は飛んでいない」とし「規制改革、地域主権改革。既得権益を打破して本当の改革をなしとげられるのは、しがらみのない維新の党だけだ。医療、福祉、子育て、さらには農業、エネルギー、こういった成長分野に規制という官僚の手かせ足かせを取っ払って、新しい血を入れていく。新規参入をさせていく」と支持を求めた。

 維新の党は今回の選挙で(1)身を切る改革・徹底行革で財源を生み出す(2)政治とカネに終止符をうつ(3)脱公共事業・ばらまきの経済対策(4)稼げる国へ徹底した競争政策(5)道州制を日本改革特区とする(6)総理官邸を国家戦略の司令塔にする(7)統治機構改革のための憲法改正を行う(8)原発フェードアウトと自然エネルギー立国をめざす(9)多様な人材を育てる教育改革を行う(10)社会保障の制度改革を行う(11)現実的な外交・安全保障政策を貫くなどを公約にあげ、支持を訴えている。(編集担当:森高龍二)