花粉飛散数は例年並み 早めの対策を

2014年12月10日 16:27

画・花粉飛散数は例年並み早めの対策を

日本気象協会は12月3日に来年春の花粉飛散予測を発表した。予測によると、スギ花粉の飛散開始が早いところが多い。来年の1月から2月の気温が高いと予測されるためだ。協会では1月下旬には花粉対策を始めておくようにと促している。

 日本気象協会は12月3日に来年春の花粉飛散予測を発表した。予測によると、スギ花粉の飛散開始が早いところが多い。来年の1月から2月の気温が高いと予測されるためだ。協会では1月下旬には花粉対策を始めておくようにと促している。

 また花粉の飛散数は、例年並みか、それよりやや多い地域がほとんどである。九州では例年に比べて少ない地域が目立つ予測となった。しかし、今年と比べると、東日本で花粉飛散数が多くなる傾向にある。関東地区から東北地方にかけて非常に多いと予測されているため、油断はできない。今回の予測は第2報であるが、今後も更新される予定だ。気になる人はこまめにチェックしたい。

 そこで活用したいのが花粉対策グッズである。顔の形にフィットするマスクはもちろん、目を守るメガネもある。特にメガネはスッキリしたデザインのものが増え、抵抗なく使用できる。フマキラー<4998>からは鼻の中に塗るだけで花粉を防げるものも発売され、見た目やオシャレを気にする人には朗報であろう。

 盲点となりやすいのが、衣服につく花粉だ。室内に花粉を持ち込みたくないのなら、ブラシ等で払うのもいいだろう。また空気清浄機を使うのも有効な手段と言える。耳鼻科の予約を早めに入れておくなど、各々の花粉症の程度や症状に合った対策を早めに取ることがこの時期の要(かなめ)だ。

 このように花粉症対策が多様になる背景には、花粉症が相当な精神的ストレスになることが挙げられる。発症すると毎年つきあわなくてはならないため、負担に感じる対策を続けているとQOL(=Quality Of Life 生活の質)が低下してしまう。対策グッズを発売している企業はこのQOLに着目して商品開発を行っているのだ。

 現在、花粉症に対しては対症療法(表面的に出てくる症状を緩和させるのみの療法)がほとんどだが、原因療法、根治療法(病気の原因を取り除く療法)も研究が進んでいる。花粉症がなくなる日が来るのは相当遠いだろうが、そんな日が来ることを心から願ってやまない。(編集担当:久保田雄城)