世耕弘成内閣官房副長官は11日、東京株式市場での日経平均株価の大幅な下落について、受け止めを記者団に聞かれ「前日、アメリカやヨーロッパの株式市場が非常に軟調であったことや(日本の株式市場の)これまでの大幅な上昇に対する反動や調整という面があるのではないかとの見方があると承知している」と述べた。
そのうえで、世耕副長官は「いずれにしても、日本経済再生のために力強い成長戦略をはじめとするアベノミクスによる経済の好循環を通じ、成長力強化とデフレからの脱却を引き続き図っていくことが重要だと認識している」とした。
大幅な株価下落が選挙戦に与える影響はとの記者団の問いかけには「答えは差し控えるが、我々は一生懸命戦っている」とだけ述べた。
また、日韓関係についての質問に「非常に難しい問題もあるが、韓国は最も重要な隣国であり、両国が協力していくことが地域の平和と安定、繁栄のために極めて重要と考えている」と述べ「両国が大局的観点から未来志向の関係を構築するため、ともに努力していくことが重要」とした。
そのうえで「現在、両国政府は日韓関係をめぐる状況を改善し、前向きな展望を得るため、様々なレベルで協議を行っている。両国の取り組みについて米国にも理解頂きたいと思っている」とし、日韓関係を懸念する米国に対し、日韓関係改善へ両国が様々なレベルで努力中であることを伝えていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)