福島で安倍政権エネルギー政策を批判 海江田氏

2014年12月11日 08:23

民主党の海江田万里代表は10日、福島の仮設住宅を訪ね「自民党は復興加速と言って、政権交代して2年経った。本当に加速したのか。皆さん方が一番よく分かっている」と語り「復旧復興が遅れている理由の一つに、安倍政権下での公共事業の増大による人件費、資材費の高騰がある。その反省もなく、補正予算を組み全国に公共事業をばらまき、復興のための人手と資材が後回しになるようなことがあってはいけない」と訴えた。

 また「安倍政権の原発政策は3年10カ月前の過酷な事故、皆さん方が命からがら生活用品も置いて避難を余儀なくされたあの事故がなかったかのようなエネルギー政策に戻ってしまった」と原発を重要なベースロード電源として、原子力規制委員会が安全基準を満たしているとした原発は再稼働を促進するとしている安倍政権と与党のエネルギー政策を問題視した。

 海江田代表は「私たち民主党議員は残らず福島に入って皆さん方の声を聴き、しっかりと国政に届けていくことを約束する」と支持を求めた。

 枝野幸男幹事長は地元埼玉の選挙区で、特定秘密保護法が施行されたことへの記者団の質問に「法律の内容自体が国民の知る権利を守るという観点から不十分である上に、不十分な国会の監視システムすら(衆院が)解散中で立ち上がっていない状態で施行するということは、2重、3重の意味で問題」と指摘した。(編集担当:森高龍二)