橋下徹大阪市長、松井一郎大阪府知事にとって、来春の市議選、府議選は「大阪都構想」のその後の伸展を加速させることができるのか否かの大きな正念場になる。このため、橋下市長は維新の党の共同代表を、松井知事は幹事長を来春の府議選、市議選が終了するまで降板する可能性が高い。大阪都構想加速へ統一地方選に専念するためだ。
すでに「地方選に専念するために党の共同代表、幹事長を辞任する意向を党幹部に伝えた。23日の党執行役員会で正式表明」との報もある。
今回の総選挙でも両氏は国政に出なかった。最大の理由は「大阪都構想」の実現を前進させるため。維新の党国会議員団の片山虎之助政調会長は選挙前の会見で「国会に出てもらったら良いと思うし、橋本共同代表が出るならインパクトはあるが、大阪都構想に区切りをつけなくてはいけないでしょ」と大阪都構想への取り組みに理解を示していた。
江田憲司共同代表も、今回の選挙結果で41議席を得、「小選挙区でも事前の予想をくつがえし、私を除いても10名の猛者が組織政党の候補者を破って当選してくれた」「無党派層の投票先としては維新の党がトップ(得票率21.7%/共同通信)、あるいは自民党と横並びトップだった。選挙後の共同通信の調査では維新の政党支持率が12.7%と出た。前回調査が3.7%だから驚愕の数字だ。ちなみに自民33.2%、民主13.6%、公明3.5%、共産6.4%と続いている」とし「次につながる戦いができた」として、統一地方選終了までは両氏の意向を受け止めるもよう。(編集担当:森高龍二)