安倍晋三総理は24日、組閣後の記者会見で中国、韓国、ロシアとの外交について、取り組み姿勢を語った。この中で「日中が友好関係をつくっていくことは国際社会が望んでいる」とした。
安倍総理は会見で「中国の習近平主席とはAPECで日中首脳会談を行うことができた。その際、戦略的互恵関係の考えに立って関係を改善していくことで一致した。引き続き、大局的な観点から様々なレベルで対話を積み重ね、両国の関係を発展させていきたい」と語った。
安倍総理は「良好な日中関係は両国の国益にとって間違いなくプラスであるという認識を一致させることができたのではないか。両国がお互いに努力をして友好な関係を作っていくことは国際社会が望んでいる」と述べた。
また韓国との関係についても「朴槿恵大統領とAPECの夕食会で率直に様々な話題についてお話をした。朴大統領からは、その後、日中韓の外相会合を早期に開催し、首脳会合に繋げていきたいとの考えが表明された。私としても協力していきたい」と述べ「隣国ゆえに様々な課題があるが、課題があるからこそ首脳会談を行い、率直に胸襟を開いてお互いに自分たちの考えを述べていくことが大切。課題があるからこそ首脳会談を行うべき」と首脳会談の実現にエールを送った。
ロシアについても「プーチン大統領ともAPECの際に会談した。明年の適切な時期にプーチン大統領の訪日を実現すべく、具体的な準備を開始することになった」とし「プーチン大統領との個人的な信頼関係を基礎に、協力の幅を広げ、国益にかなうよう日露関係を進めつつ、北方領土の問題解決と平和条約締結に向けて粘り強く交渉を続けていく」とした。(編集担当:森高龍二)