見返り求めず金出すひと「ほとんどいない」

2014年12月29日 09:22

 参議院議員(自民党)の山本一太元沖縄北方担当大臣は政治とカネの問題に後輩議員へのアドバイスとして「政治にはお金がかかる。が、どんなに苦しくても、正体のよく分からない人物からお金をもらうようなことだけはやめたほうがいい!」と感嘆符付きで警鐘を鳴らしている。

 山本議員は「よほど信頼している相手ならいざ知らず、理由もなくご馳走になったり、海外出張の旅費を出してもらったりすることも極力、避けるべきだ」と会食や出張費の支援にも注意するよう提起している。

 そのうえで「何の見返りも求めずにお金を出してくれるひとなんて、ほとんどいない」と大方の人は何らかの見返りを求めていると強く認識している。

 だとすれば、企業・団体においても同じく何らかの目的で献金がなされているとみる方が自然で、企業・団体献金は完全禁止し、政党助成金創設の本来の目的を達成すべきではないか、国会で議論することが期待される。
 
 山本議員は「何の見返りも求めずにお金を出してくれるひとなんて、ほとんどいない。そこには必ず理由があり、魂胆がある。万一、胡散臭い人間に接待漬けにされてしまったら、あるいは外に出せない政治資金の調達を一回でも手伝ってもらったりしたら、弱みを握られることになる。そうなれば、一生、言うことを聞かざる得なくなる」と自らにも、後輩にもくぎを刺し、警戒を促す。当然だが、こうした基本に徹することが政治家すべてに求められている。(編集担当:森高龍二)