小渕優子経済産業大臣が政治と金の問題で説明責任を問われている。野党第1党の民主党・海江田万里代表は16日、「小渕大臣は昨日も今日も調査中と言っているが、議員資格にも関わること。明日も経済産業委員会が開かれる。そこで、しっかり説明してもらいたい。調査中は通用しない」と説明責任を厳しく求めた。17日の委員会が注視される。
この問題は2010年、11年に行われた明治座での小渕氏の支援者向け観劇会で収支に乖離があり、その差額2639万円を小渕氏の政治団体が出したのではないかとの疑義が指摘されている。政治団体が出していれば有権者への寄付行為(公選法の有権者への利益提供)に当たるというもの。
小渕大臣については他にも親族の経営する店から贈答用としてネクタイなどを購入していたことや政治資金でネギやベビー用品が購入されていたことも指摘されている。
海江田代表は「金額も多額に上る。いわば差額を負担する行為があったならば、利益供与、買収にもつながる。知らないでは済まされない」とするとともに「(事実なら)議員の資格につながる問題。これまでにも何人も辞めた議員がいる。そのことを勘案して自分で判断すべき」とした。(編集担当:森高龍二)