「miraie」は、本体側面にある専用キーを押すと、防犯ブザーが鳴動するとともに、位置情報の取得、メインカメラとサブカメラによる現在位置周辺撮影を行い、保護者へ子どもの居場所と周囲の状況写真を自動で送信する機能等を搭載している。
KDDI<9433>、沖縄セルラー<9436>は、au初のジュニア向けスマートフォン「miraie」を1月下旬より発売すると発表した。見守り機能を強化したジュニア向けスマホが、auから初めて販売される。
「miraie」は、本体側面にある専用キーを押すと、防犯ブザーが鳴動するとともに、位置情報の取得、メインカメラとサブカメラによる現在位置周辺撮影を行い、保護者へ子どもの居場所と周囲の状況写真を自動で送信する機能の搭載に加えて、防水防塵のほか米国国防総省が制定したMIL-STD-810Gに準拠した耐衝撃性能に対応している。
また、子どもの年齢にあわせたフィルタリングレベルの設定が可能な専用ブラウザや利用時間、アプリケーション利用、電話帳登録などの制限機能を搭載したほか、メールやブラウザなどへの文字入力時に、子どもが使用するには不適切な言葉が入力された場合に注意する「あんしん文字入力」も搭載している。
これらの機能により保護者は、見守りだけでなく、子どもがスマホを通してどんな言葉などを入力しているかといった活用状況の管理もできる。さらに、子どもが安心して使えるよう専用にカスタマイズした「auスマートパス」が利用すれば、提供される取り放題アプリのなかから、小学生の学習に役立つアプリが利用できるほか、子どもにとって不適切な検索結果を表示しない検索機能により、安心してインターネットが利用できるという。
料金は利用者が小学生以下の場合、データ定額料金を含む月額基本使用料3,620円から利用できるほか、「アップグレードプログラム (ジュニア)」が無料の特典として含まれる専用料金プラン「ジュニアスマートフォンプラン」の提供を発売に合せて開始するという。
公立を筆頭に多くの小・中学校が携帯の持ち込みを禁止する一方、MMD研究所の昨年の調査では、670名の保護者のうち半数以上の382名が、「小学生の子供に携帯電話端末を持たせる必要性を感じている」という結果が出ている。その理由は、「緊急時に連絡が取れるので安心」というのが大多数の意見だ。
児童を狙った犯罪が無くならない限り、この傾向は続くだろう。児童向けスマホの見守り機能の進化が、新たな犯罪抑止力となることを期待したい。同時に、携帯事業者各社は、児童向け携帯やスマホが新たな犯罪の温床とならぬよう、しっかりとセキュリティやコンテンツ管理をして欲しいものだ。(編集担当:久保田雄城)