ソフトバンク、Wi-Fiとスマホセット割を2倍に

2014年12月01日 08:32

 ますます顧客獲得争いが激しくなる携帯電話業界だが、大手3キャリアのうちソフトバンク<9984>が新たな割引サービスを発表。それにより、NTTドコモ<9437>とKDDI<9433>のauといったキャリアとの競争に打ち勝ちたい考えだ。28日、ソフトバンクが公衆無線LAN「Wi-Fi」用ルーターとスマートフォン(多機能携帯電話)を合わせて契約した場合の割引額を、12月19日より今の月500円から最大で月1008円にまで引き上げる「新Wi-Fiセット割」を発表した。

 これまでの「Wi-Fiセット割」とこの「新Wi-Fiセット割」の違いは、「スマ放題」のデータ定額パック契約者のうち、大容量のユーザーへの割引額が拡充されている点である。「スマ放題」のデータ定額パックの小容量または標準を契約しているユーザーに対しては毎月500円の割引となるが、データ定額パックの大容量を契約しているユーザーに対しては、毎月1008円の割引となる。またこれらの割引は契約期間中継続される。

 そしてこの割引の対象となる「Wi-Fi」用ルーターは、「Pocket WiFi 303ZT」「Pocket WiFi 304HW」「Pocket WiFi 301HW」「Pocket WiFi 203Z 」の4機種で、対象となるプランは「4G/LTEデータし放題フラット」と「4Gデータし放題フラット+」であり、対象となる機種はソフトバンクのiPhone 5以降のモデル、そして3Gスマートフォン(Xシリーズを除く)、4Gスマートフォンのほか、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクのスマートフォンも対象となる。そして対象プランは「スマ放題通話し放題プラン」「パケットし放題フラットfor 4G LTE」「パケットし放題フラットfor 4G」「パケットし放題フラットforスマートフォン」「パケットし放題MAX forスマートフォン」となっている。

 なお従来の「Wi-Fiセット割」の新規受付は12月18日で終了となる。従来の割引サービスが適用されていたユーザーは「新Wi-Fiセット割」に移行することも可能だが、新規契約が必要となる。

 このソフトバンクの割引額が従来の2倍となる新サービスに対して、ほかのキャリアがどのような対応を示すのか?これが新たな値下げ戦争の口火となる可能性も十分にあるだけに、残り2キャリアの対応が気になるところだ。(編集担当:滝川幸平)