働く男女の6割が「炭水化物依存」、「ラーメン食べないと気がすまない」「必ずおかわりしてしまう」

2015年01月28日 12:07

 忙しいビジネスパーソンたちにとって、昼食をゆっくり食べる暇はない。つい丼ものをかき込んだり、コンビニのおにぎりとパンなどで済ませてしまったりする人もいるだろう。東京医科大学循環器内科客員講師の池谷敏郎氏らが参画する「脂肪と糖の研究室」が今年1月、全国20~50 代の働く男女各500人を対象にインターネット調査を実施したところ、半数以上がランチに、丼やラーメン、パンなど「糖質たっぷり」の単品メニューを食べていることが分かった。定食派でも、半数が揚げ物や焼肉などを選択していた。糖質・脂質過多で野菜の少ない食生活は、生活習慣病の要因のひとつとされている。食べないと気がすまない人は要注意だ。

 「ランチで食べることの多いメニュー」を聞いたところ、ラーメンや丼、パスタなどの「単品」を頼む人(41%)が、「定食」(15%)の3倍近くになった。さらに、炭水化物の代表である「おにぎり・パン」派を加えると、7割もの人が炭水化物の単品で昼食をすませている。多くの食品が摂取できる「定食」の中でも、 揚げ物やハンバーグ、肉など「脂質」メニューを選ぶ人が半数に及ぶとともに、野菜を食べない人が4割に達した。まさに「脂肪と糖」にまみれたランチの実態が浮き彫りになった。

 また、「おかわり・大盛無料」や「主食と主食」の組み合わせを食べる人は、男性では4割以上、女性でも2~3割に達している。食べ合わせをみると、男性はご飯やラーメン、うどんといった麺類との組み合わせが多いのに対し、女性はパンやおにぎりといった手軽なものが多いようだ。パンとおにぎりだけでは、カロリーこそ低いかもしれないが、栄養バランスがいいとはいえない。「ランチにかける時間」は、過半数が15分以内で、「早食い・ドカ食い」の傾向もみてとれる。

 そんな働く男女に対し、「炭水化物」と「脂質」に依存しているかどうか聞いたところ、炭水化物では6割超が「依存傾向」を自覚しており、脂質に対しても約5割を占めた。「無性にラーメンが食べたくなる」「炭水化物以外は食べた気がしない」「抜くとイライラする」という人もいる。

 結果を受けて、管理栄養士の浅野まみこ氏は、「脂肪や糖は、もともとは体にとって必要なものだが、現代の食生活や環境はそれを常に美味しく、低価格に摂取できる環境にあり、過剰摂取が習慣化してしまっていることが大きな問題」とコメントしている。炭水化物、脂質依存、あなたは大丈夫だろうか。(編集担当:北条かや)