独身20代「ごはん派」「サラダ派」増え、「肉好き」減る

2014年06月22日 10:30

昨年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは記憶に新しいが、若者たちの間でも「和食好き」が定着しつつあるようだ。農林中央金庫が今年3月、首都圏に住む20代の独身男女を対象に調査したところ、朝食に「ご飯を食べる」と回答した人は55.4%と、6年前の前回調査と比べて10ポイント以上増えた。

 調査は農林中央金庫が今年3月、首都20~50km圏内に住む20代の独身男女400名を対象に、調査票を用いて実施。「朝食で食べているもの」を尋ねたところ、「パン」(73.4%)が突出して多いが、前回調査と比べて2位の「ごはん」(前回44.9%→今回55.4%)が10ポイント以上増え、1位の「パン派」との差が縮まった。

 平日の昼食でよく食べるものは、「ごはんとおかず」(77.3%)が抜きん出て多く、次いで「おにぎり」(50.5%)、「うどん・そば」(40.8%)、「パン」(35%)、「カレーライス」(33.8%)、「パスタ」(31.5%)、「どんぶり物」(31%)、「サンドイッチ」(27.8%)などの順となっている。上位には「和食系」が目立ち、08年と比べて「おにぎり」「ごはんとおかず」「サラダ」がそれぞれ10ポイント近く増加。バラエティ豊かな昼食の中でも、パンよりおにぎりやサラダを好む若者が増えている。

 夕食は「野菜などの炒め物」(67.8%)が最も多く、次いで「チキンなどの揚げ物」(61.5%)、「サラダ」(58.3%)、「シチュー・カレー」(55.3%)、「野菜・魚などの煮物」(49.8%)、「味噌汁」(49.5%)等となっている。夕食でも「サラダ」や「味噌汁」が10ポイント以上増える一方、「焼き肉・ステーキ」が51.1%から40.5%と大きく減少するなど、あっさりした食事を好む傾向が高まっているようだ。

 ファストフード店やコンビニでは「大盛り」「メガ盛り」ブームもあったが、最近の20代は栄養面を気にして「ヘルシー志向」が定着しているのかもしれない。(編集担当:北条かや)