先の戦争は国策の誤りかどうか 答えない総理

2015年01月30日 07:45

 民主党の長妻昭代表代行は29日の記者会見で、同日の衆議院予算員会で行った「格差問題」「戦後70年での総理談話」など自らの質問に対する安倍晋三総理の答弁について「特に歴史認識の問題で『国策を誤り』との部分について、国策を誤ったのか、誤っていないのか、何度聞いてもお答えにならなかった。これにはびっくりした」と安倍総理の姿勢を危惧した。

 長妻代表代行は「総理の対応(国策を誤ったのかどうか答えない姿勢)は、非常に深刻だ」と語った。

 また、アベノミクスでさらに拡大する「格差問題」についても「安倍総理は格差是正の必要を言うが、いろいろな項目の中のひとつが格差是正というような、非常に矮小化された認識しか持っておられないのではないか。大変深刻だ」と認識の甘さにも危惧した。

 長妻代表代行は「格差問題は国際的にも、我が国においても最大の課題だ」との認識を示し「格差が拡大していることで、成長の基盤がボロボロになりつつある」と警戒感をにじませた。

 長妻代表代行は「その危機意識を是非、総理に共有してほしい。利益の適切な分配がなければ持続的成長はできないという意識を総理に強く持って頂きたい」と語り、その狙いから、予算委員会で質問に取り上げたとした。

 また、長妻代表代行は民主党が目指す社会像を明確にするための共生社会創造本部の立ち上げに向け、役員の選定をしているとし、第1回会合を「来週には開けると思う」と2月上旬に開催できるとの見通しを示した。(編集担当:森高龍二)