政治団体「日本未来の党」代表の嘉田由紀子滋賀県知事は4日、県庁での仕事始め式で党の代表を辞任すると正式表明した。
嘉田知事はすでに元旦のあいさつで「新年を迎え、あらためて滋賀県知事としての職務を全うするため、県民の皆さんの思いと願いに寄り添って、全力で働かせて頂きたいと決意しております」と知事としての立ち位置をしっかり踏まえて政治活動する姿勢をうかがわせていた。
また、昨年12月に県議会から「知事職か、党代表か」いずれかを選択するよう求められていた。
嘉田知事は新年度予算など重要案件を控え、判断を急いだとみられる。
ただ、中央政界に打ってでた背景には「原発の多い若狭湾岸に近い滋賀県としては、福島の皆様の苦しみ、願い、希望は決してひと事ではない。琵琶湖と滋賀県の未来の選択をあやまらないために思い切って立ち上がったもの」とし、滋賀県や琵琶湖を思えばこその行動であったことを強調した。そのうえで、県民や県職員に心配をかけたことを詫びた。党の代表には阿部知子衆議院議員が就任する予定。(編集担当:森高龍二)