やはり野次の中身が問題 谷垣自民幹事長

2015年02月21日 09:07

 自民党の谷垣禎一幹事長は20日の記者会見で、17日の衆院本会議での日本共産党・志位和夫委員長質問中に「さすがテロ政党」などと発言した山田賢司衆議院議員(自民)が、共産党に詫びたことを語り、「やはり野次の中身が問題」と注意を促した。

 谷垣幹事長は「ヤジもセンスを問われるというところがあって、いろいろ場合によると場外乱闘的なものもあったりするわけだが、この野次の扱いというのはなかなか難しい。ヤジによって議場が活性化するということもあるが」と語った。

 ヤジの中身がテロ政党などというものだったことから、自民党内からも「議場のヤジもわきまえないと。共産党に『さすがテロ政党』のヤジは遺憾」(佐藤正久元防衛大臣政務官)との良識の声があった。佐藤氏は「ヤジの中身もそうだが、テロ根絶の前向きな質問時故に極めて遺憾」と志位委員長がテロ対策について政府の見解を求めていた質問だけに特に良くないとの考えを示していた。

 共産党の穀田恵二国対委員長は「小此木八郎自民党国対委員長代理が日本共産党控室を訪れ、自民党議員がヤジを行ったとして『発言を撤回・謝罪します』と述べた。ヤジを飛ばした山田衆院議員も発言の撤回と謝罪を行った」として、これを受け入れた。(編集担当:森高龍二)