「どのような場面であってもセクハラ発言はあってはならない」。菅義偉官房長官は東京都議会本会議で女性議員が質問中に行われた自民党議員によるセクハラ野次に続き、国会でも総務委員会で自民党の男性議員が日本維新の会の女性議員質問中にセクハラ野次を行っていたことの受け止めを記者団から聞かれ「あってはならない」と遺憾の意を示した。
「ただ、国会などについての対応については政府としてのコメントは控えるべきと思っている」として、コメントを避けた。
国会でセクハラ野次を行っていたのは自民党の大西英男衆院議員(67)で、4月17日の総務委員会で、日本維新の会の上西小百合衆院議員(31)の質問中に「早く結婚して、こどもを産まなきゃだめだ」と野次った。
大西議員は上西議員に4日、電話で謝罪するとともに、自身のブログで「党派は違っても同期生のよしみで、日頃から親しく意見交換している。つい、そうした親しみから不用意な発言をし、上西議員に対してご迷惑をおかけしたことを反省している」と反省の弁を綴った。
大西議員は「今後、自らの発言について十分に注意をしていかなくてはならないと肝に銘じている」とも綴っていた。
自民党の石破茂幹事長は「二度とこういうことがないように」と大西議員に電話で注意。そのうえで「党を預かる立場として大変申し訳ない。党全体で意識改革する」と、こうしたセクハラ野次が生まれる意識そのものを変える必要を述べ、党として取り組んでいく考えを示した。(編集担当:森高龍二)