SB、人型ロボ「ペッパー」を開発者向けに販売

2015年02月23日 08:10

 「未来」という言葉に最もマッチするアイテム、人によってそれは「空飛ぶ車」であったり「瞬間移動することのできる装置」であったり、あるいは「どんな病気でも治すことのできる万能薬」であるかもしれないが、多くの人が「ロボット」を挙げるのではないだろうか?

 これまで様々な映画や小説、漫画などで「未来」を象徴するアイテムとして「ロボット」が登場していたが、しかしこの「ロボット」はもはや遠い「未来」の存在ではなくなっている。私たちの家庭に1台、普通に「ロボット」が存在する人もそう遠くはないのではないだろうか?今の技術の進歩をみるにつけ、そんな空想が頭に浮かんでしまう。

 そしてソフトバンク<9984>は20日、感情認識機能を持つ人間型ロボット「Pepper(ペッパー)」を開発者向けに2月27日より販売するとの発表を行った。またそれに合わせて利用プランについても発表。それによれば本体価格は19万8000円(税別)、また専用クラウドに接続し高度な会話機能を利用するために必要な「基本プラン」は月額1万4800円(36ヶ月契約)、故障などに対応する「保険パック」は9800円(36ヶ月契約)で提供される。

 初回生産分である300台の申し込み受付については、ソフトバンクのウェブサイト、また「ソフトバンク表参道」にて2月27日午前10時より開始される。所定数に達した時点で申し込み受け付けは終了。しかし申込み状況によっては抽選になるとのこと。初回生産分のうち「ソフトバンク表参道」で販売される台数は30台で、また初回生産分については2014年9月のデベロッパー先行モデル抽選販売で落選した人に優先的に販売する。次回生産分以降の販売は15年夏ごろを予定している。

 「Pepper」は内蔵センサーにより人の表情や音声などから感情を推測するロボットで、14年9月にデベロッパー向けに200台が先行発売され、ソフトバンク直営の携帯電話販売店や家電量販店などで稼働している。

 「ロボットが販売される」これ以上に「未来」の到来を色濃く感じさせる出来事があるだろうか?かつて映画や小説、漫画などで目にした「人のそばにロボットがいる未来」が、もうそこまで迫ってきている。(編集担当:滝川幸平)