安倍晋三総理は23日開かれたロボット革命実現会議であいさつし「日本を世界最先端のロボットショーケース化し、介護や農業、中小企業にまで普及する世界一のロボット活用社会を目指す」と強調した。
安倍総理はそのために「規制改革によるロボットバリアフリー社会の実現や世界最高水準の人工知能技術の確立に取り組んでいく」と語ったほか「その第一歩として、福島県に新たなロボット実証フィールドを設ける。日本全国からロボット開発に挑戦する方々を募り、世界に誇る次世代ロボットの実証拠点とする」考えを示した。
そのうえで、安倍総理は「今年はいわゆるロボット革命元年となる。今後、幅広い関係者の協力を頂きつつ、我が国のロボット大国としての地位を更に高めていきたい」とした。
安倍総理は「我が国は、これまでロボット大国として世界をリードしてきたが、米欧を中心にビッグデータなどITと融合したロボット開発競争が激化し、我々の生活から産業にまで大きな変化が起きつつある。この新たな時代に手をこまねいていては欧米の単なる下請けになりかねない。大胆に発想を転換し、産業界の壁、省庁の壁を取り払い、世界を見据えた戦略と道筋を共有して官民一体となって取り組まなければなりません」と強い意欲をみせた。(編集担当:森高龍二)