連合の古賀伸明会長は「一時金が伸びても消費には結びつかない」とし「我々は徹底して月例賃金にこだわる。月例賃金での賃上げを求めている」と春の賃金アップ交渉に臨む姿勢を強調した。古賀会長は「そのことが、デフレを脱却し、新しいサイクルで経済の好循環を図っていくこととなる源だ」と語った。
古賀会長は「政府の毎月勤労統計調査では19か月連続して実質賃金が前年比マイナスということ。物価上昇に、所得がどう追いつけるのか。デフレ脱却で経済の好循環を実現させるためにも、2015春季闘争は重要な位置づけとなる」とした。
また古賀会長は労働時間規制の大幅緩和となる裁量労働制について「これからのことを考えれば、際限なく広がる可能性を持っている」と強い警戒感を示した。古賀会長は「我々は、これには反対との考えを明確にしている。ホワイトカラー・エグゼンプション(高度プロフェッショナル制度)と裁量労働の拡大導入には、(国会では)民主党と共闘し、(社会では)世論を喚起して、これを阻止する」とし、そのためのキャンペーン活動を強化する考えも示した。古賀会長は場合によっては国会周辺での反対運動も示唆した。(編集担当:森高龍二)