民主党の岡田克也代表は記者会見で、労働者派遣法の改正案を政府が閣議決定したことについて「３度目の提出になるが、われわれの問題意識に対して安倍総理がきちんと答弁をされていないと強く感じている」と議論がかみ合っていないと指摘。
岡田代表は「われわれは派遣をやりやすくすることが、正規雇用を減らし、非正規雇用を増やすことにつながるという認識だが、総理は派遣から正規雇用につながるとか、多様な働き方があるという」と派遣労働の捉え方自身に認識が違うことを問題視した。
また、岡田代表は「格差拡大の一つの大きな要因が非正規の働き方が増えていることにあり、そうしないようにすることが政府の大きな役割だ」と述べ「根本のところを間違っている」として「参院予算委員会、衆参厚生労働委員会で議論し廃案を目指す」とした。
また、政治とカネの問題については「まず現行の政治資金規正法を修正する。次に政治献金をやめるという話」とし「後者の話を前面に出すと自民党は絶対に乗ってこないので何もできないまま終わってしまうことになりかねない」と語った。
岡田代表は「まず政治資金規正法の改正についてなるべく与野党で協議ができる状況を作り出していく」考えを示した。（編集担当：森高龍二）
