波乱の展開、鈴鹿8耐は2年連続F.C.C. TSR Hondaが優勝

2012年07月30日 07:34

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7月26日から29日、夏の風物詩である2012FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第35回大会が行われた。

 7月26日から29日、2012FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第35回大会が行われた。

 ハイペースで進んだ今大会は、8時間を通じて安定した走りを見せたF.C.C. TSR Hondaが周回数215周で昨年に引き続き優勝。2位にはTOHO Racing with MORIWAKI、3位にはYAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBEが入った。

 注目のライダーを集めたMONSTER ENERGY YAMAHA – YARTは中須賀克行選手が28日のTOP10トライアルで唯一2分6秒台を叩き出し、決勝でも18周目まで、トップを独走するが転倒。波乱のレース展開の幕開けとなった。その後、4時間を経過したところまでトップだったMuSASHi RT ハルク・プロは、5時間経過した時点のピットインでライダーチェンジした直後に転倒、2位まで浮上したSUZUKI ENDURANCE RACING TEAMも、6時間30分経過した174周目にダンロップで転倒する。また、続くBMW MOTORRAD FRANCE 99がトラブルでスローダウン、続々と上位チームが脱落するなか、最後まで安定した走りを見せたF.C.C. TSR Hondaがトップでフィニッシュした。
 
 最後の見所となったのは、残り20分を切るヘッドライトを点灯するナイトランの時間帯での、YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBEとエヴァRT初号機トリックスターの激しい3位争いだった。サーキット中が沸くなかGMT94がバトルを制し、ヤマハに2003年以来の表彰台をもたらすという感動の幕引きとなった。(編集担当:宮園奈美)