NHK会長の資質問題は参院でも追及していく

2015年03月25日 20:40

 元NHK政治部記者で民主党の安住淳国対委員長代理は25日の記者会見で2015年度NHK予算案に反対する考えを明確にした。反対の理由は「籾井勝人会長がNHK会長をしている限り、NHKの体制が視聴者に向け創造的な仕事ができる環境にない」との考えから。

 安住国対委員長代理は「これまで予算委員会や総務委員会で籾井NHK会長の資質の問題を質してきた。ハイヤー利用についても放送法第73条に抵触する可能性が極めて高いと思っている」と指摘。

 また、安住国対委員長代理は、籾井会長に法外な顧問弁護士料の問題が新たに報じられていることに「今後国会でも問題になると思う」としたうえで「報酬をいくら払ったかを明らかにしないというのは報道機関としてあってはならないことだ。何の目的でどれぐらいの金額を払ったのかをしっかり開示する義務が国民に対してあると思う」と提起した。

 NHKの来年度予算案は同日の衆議院総務委員会で自民・公明の賛成多数で承認された。26日、衆議院本会議で可決し、参院に送られる予定。

 民主党の奥野総一郎野党筆頭理事は「明日の衆院本会議でもきっちりと反対討論をし、問題点を指摘していく。NHK予算の審議は参院に移るが、NHK会長の資質の問題はこれからも追及していく」と数の力で採決強行の与党の姿勢を強く問題視した。(編集担当:森高龍二)