一般消費者へのブランド力はセブン‐イレブンがトップ

2015年03月30日 08:08

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日経BPコンサルティングは27日、ブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2015」の結果を発表した。それによると、BtoC編「総合力」ランキングの首位は、91.7ポイントを獲得したセブン-イレブンたった。

 日経BPコンサルティングは27日、ブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2015」の結果を発表した。

 「ブランド・ジャパン」は、一般消費者やビジネスパーソンへのアンケート調査である。今現在、どのようなブランドが高い評価を受けているのかを、ランキング形式で表す。なお、今回の調査は2014年11月から12月にかけて実施され、回答者数は約5万4000人だった。

 それによると、BtoC編「総合力」ランキングの首位は、91.7ポイントを獲得したセブン-イレブンたった。「総合力」を構成する4つの因子別スコアをみると、「フレンドリー(親しみ)」で15.4ポイント、「イノベーティブ(革新)」で13.4ポイント、「アウトスタンディング(卓越)」で12.6ポイント、それぞれ上昇し、前回から大きくスコアを伸ばした。また、「コンビニエント(便利)」で、初めて第1位を獲得した。

 第2位は、動画共有サービスのYouTubeが、自身の過去最高位でランクインした。「最近使っている」のポイントは53.3%で、同項目のランキングでは第1位で、前回の40.7%から、12.6ポイント上昇させた。「好きなことで、生きていく」というキャッチコピーとともに、誰もが発信者になれることを強く印象づけたテレビCMも奏功したとしている。

 続く第3位には日清食品がランクインした。これまで食品業界のブランドでは、自身が持つ第5位(2011)が最高位だったが、今回はそれを更新した。日清食品は2013年に、商品化を決めた後、従来は発売までに3~10ヵ月、長ければ1~2年掛かっていた製品開発プロセスを見直し、3ヵ月で発売できる体制を整えた。次々と世に送り出される新商品が「イノベーティブ」スコアの上昇につながった。また、こうした中で「カップヌードル トムヤムクンヌードル」などのヒット商品が登場。各地で品切れも起こった。ファンを惹きつける商品を生み出したことで、「フレンドリー」のスコアを高めることにも成功したとしている。

 また、BtoC編「総合力」上昇ランキング首位は、「ハリー・ポッター」で勢いに乗るユニバーサル・スタジオ・ジャパンとなった。前回から19.0ポイント上昇し、79.5ポイントを獲得し、第12位となった。因子別にみても、「イノベーティブ」と「アウトスタンディング」の2因子において、対象ブランドの中でスコアを最も上昇させており、「イノベーティブ」では首位を獲得した。(編集担当:慶尾六郎)