普天間基地のオスプレイが内陸山岳地震で甚大な被害を受けているネパールに4日までに派遣された。佐藤正久元防衛大臣政務官が自身のブログで発信した。
佐藤参議院議員は、オスプレイの有用性について「道路素質が悪く、山岳地帯や高地での災害対処ではヘリの運用は極めて有用だが、国際社会のヘリ支援には課題がある。ネパールは内陸国故に隣国のインド等の港に艦船でヘリを輸送してもそこから、ヘリコプター自身で、標高が高く気圧が薄く気象が変化しやすい山岳地帯を越えてネパールに移動しなければならず、日本の国際緊急援助隊登録のUH-1タイプではかなり厳しい」と課題を指摘。
そのうえで、オスプレイについて「航続距離が長く、固定翼と回転翼の両方の機能を有するオスプレイは滑走路がなくともある程度の空き地があれば着陸可能なので、艦船輸送やネパール国際空港の混雑の影響も受けにくい。将来の陸自にオスプレイが配備された際には国内の離島災害対処だけでなく、国際緊急援助隊の一部としても活躍が期待されるだろう」としている。(編集担当:森高龍二)