社会民主党の又市征治幹事長は米国防省がCV22オスプレイを2021年までに東京・横田基地に10機配備する方針を発表したことに12日、「社民党はアメリカ政府及び日本政府に対し強く抗議するとともに、配備の撤回を求める」との談話を発表した。
主な内容は次の通り。(1)中谷防衛大臣は「低空飛行、夜間飛行(訓練)は実施する」と明言している。しかし、横田基地を離着陸する航空機による騒音は高いペースのまま推移し、苦情が寄せられる地域も広がっている。これ以上周辺住民や自治体の意思を無視して、騒音や事故の危険性を増やすことは認められない。
(2)想定されていた嘉手納基地への配備ではなくなったからといって、横田基地配備は、「沖縄の負担軽減」などでは決してない。主に空軍の特殊作戦部隊の輸送を担うCV22は、353特殊作戦群の兵士を乗せた訓練を沖縄県内で実施するため、嘉手納基地に飛来することは確実とされる。CV22の横田配備によって、自衛隊と米軍の一体化が加速し、訓練が続けば沖縄の負担も増すことになる。米軍の「沖縄以外の初配備」に向けた地ならしを許すことはできない。
(3)そもそも日本の防衛に必要がなく、危険なオスプレイを受け入れ、民意を無視して押し付ける。安倍政権の姿勢自体に問題がある。MV22オスプレイ24機が配備されている普天間基地をはじめ、全国の基地周辺の皆さんとの連携・共闘を強化し、オスプレイ配備・訓練計画の撤回・断念を求めていく。(編集担当:森高龍二)