セカンドオピニオン希望者「他に治療法がないのか」「主治医が正しいか知りたい」

2015年05月31日 10:15

 「セカンドオピニオン」とは、手術や治療方針について主治医以外のドクターに第三者意見を求めることである。客観的な判断をしやすくなる反面、費用や手続きの煩雑さ、または主治医との関係から躊躇する人も多い。しかし、実際に生死に関わる病気になり医師から治療法を提案された場合、セカンドオピニオンについてまったく考えない人は少ないようだ。

 大きな病気で手術が必要と判断された場合、セカンドオピニオンを受けたいと回答した人を対象に「あなたが、セカンドオピニオンを受けたいと思う理由を教えてください」という質問で、もっとも多かった答えは「他に治療法がないか聞きたいから」。ついで、「主治医の治療方針が正しいかどうか確認したいから」「医療事故/医療ミスを避けたいから」「医師に対する不信感をもったことがあるから」とつづいた。

 「あなたがセカンドオピニオンを受けるにあたり、重視することを教えてください」という質問で、もっとも多かった答えは「医師の技術の高さや知識/経験の豊富さ」。ついで「医師の話やすさ」「相談する時間を十分にとってくれること」「費用」「自宅からの距離、交通の便」「申し込みからセカンドオピニオンを受けるまでの時間」「手続きのしやすさ」「医師の知名度」「医療機関の名称/ブランド」となった。

 「今、実際にがんなどの大きな病気になり手術が必要と診断されたとき、セカンドオピニオンを受けることができそうですか」という質問に対しては、「できると思う(65.7%)」「できないと思う(34.3%)」となった。「できないと思う」と答えた人に理由を尋ねたところ、「どの医師から受けるべきか判断がつかないから」がもっとも多く、ついで、「医師のつてがないから」「費用がかかりそうだから」となった。それ以外には「主治医に悪い気がするから」「セカンドオピニオンを受けるまでに時間がかかりそうだから」などがならんだ。

 情報は多ければ多いというわけではない。正しい情報を取捨選択することが大切である。セカンドオピニオンはその一手となるか。調査はティーペック株式会社によって行われた。調査対象は全国20代~60 代の男女 3,000名。(編集担当:堺不二子)