「来夏の参院選」は反転攻勢の一目標 枝野氏

2015年06月08日 07:57

 民主党の枝野幸男幹事長は横浜での県連大会で「国会でしっかり戦っていく中で、反転攻勢が目に見える形で前に進んでいけるようにしたい」と語り「反転攻勢の一つの目標が来年夏の参院選」とした。

 枝野幹事長は「安倍内閣発足から2年経ち、安全保障法制、雇用法制改悪、年金情報流出とさまざまなほころびが見えてきた。今進んでいる国の方向がいかに危ういのかを多くの国民の皆さんにお伝えし、その不安に応えることができるのは民主党だということをご理解いただく一つの大きなポイントを迎えつつある」との認識をみせた。

 また相模原市で街頭演説し、安保法案に対して「先輩たちが戦後70年かけて築いてくれた宝を、この国会で内からも外からも壊してしまおうという動きが進んでいる。ぜひとも多くの国民の皆さんにこのことを知っていただき、皆さんの声でこの暴走をストップさせていただきたいと全国各地で運動をしている」とともに戦おうと呼びかけた。

 枝野幹事長は「自分たちの国が攻められたら守る。それが個別的自衛権。これは憲法で認められている」と説明。「自分の国が攻められてもいないのに戦争をするというのが集団的自衛権」とし「いろいろな理屈を付けて中東などに行って自衛隊が活動することの、どこが日本の領土や領海を守ることになるのか。集団的自衛権はどこまで広がるか分からない。著名な憲法学者が、そろって憲法違反だと言っている」と安倍政権がめざす集団的自衛権行使容認を前提にした安保法案の危うさを指摘した。(編集担当:森高龍二)