成立へ「歩を進めていくのは当然」谷垣幹事長

2015年06月10日 08:25

 安保法案の扱いについて、自民党の谷垣禎一幹事長は9日、記者団から国民の理解はなかなか進んでいないようだが、それでも今国会での法案成立を目指すのか、その姿勢を問われ「いろいろわからないとか、批判的議論も出てくると思うが、バッサバッサとやればいいなどとは毛頭思っていない。しかし、それは着々と一歩一歩進めていくというのは当然のことだろう」と歩を進めていく姿勢に変わりない考えを示した。

 谷垣幹事長は記者団の質問に答えて「非武装中立というような考え方、そういう方はあまり多くないだろうと私は思う」と専守防衛の下で必要最小限の武装を是認する人が少なくないだろうとの考えをうかがわせた。

 また、谷垣幹事長は「今までの防衛議論はやはり基本的に抑止対非武装中立というような発想から積み重ねられてきた部分が、これは私の理解ですが、かなりそこにウェイトがあった。今までウェイトを置いて議論されてきたことは、どことなく頭の中にというか発想の中に沈殿しているところがないとは言えない。そういう面が強いのではないかというのが私の見方」と語った。(編集担当:森高龍二)